2014年06月29日

斜めロクロの里を訪ねて

どうしてろくろが斜めになったのだろう?その疑問からインドネシアのジャワ島にあるその工房を訪ねる事が出来ました。女性の為のロクロ?

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がらんとした工房にその装置はありました。竹のしなりをバネ代わりに片方の紐の端を結え、回転台の軸を一回りさせ、他の端を足に!まるで竹トンボのような要領で回し続けます。相当に熟練しなくては同じスピードで廻りません。作品の高さにしても、上下に伸びる粘土の肉厚を揃えておかなくては高さのあるものは作れないでしょう。 塩釉?なのか耐火作品が多いいのは肉厚系の良い選択をされているのだとは思いますが。 しかしこの様なろくろを思い付いた村の先代達は何を思ったのか?とても不思議です。日本の窯業地でも多くの女性達が従事しただろうに?そしてズボンではなく着物の時代も有っただろうに?宗教的な事なのか?先にズボンは考えられなかったのか? 大きなお世話だろうが、思ってしまいました。 女性に優しい?ロクロなのか、飛行機、自動車と椅子に掛け同じ姿勢の8時間でヤットたどり着いた私には独特な姿勢で廻す斜めろくろは、腰の痛い、股関節辺り筋は痛い… その泥だらけ土間に横になり足腰を伸ばしたい気持ちでいっぱいの斜めロクロ体験になりました。

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改良出来ると良いな!と思った箇所は沢山ありましたが、この場所ではこの形が一番良いのでしょうね。

写真の彼は日本に留学もした事がある、日本語の上手な、これから斜めロクロを継承して行くこの地にとって重要な指導者になる若者でした。 ご参考の為に、通常のバーチカルろくろでも制作されています・

 

今回の体験ツアーこぼれ話は小出しに掲載していきます。 こんなサインボードを掲げながらツアーは始まりました。

001どうですか?誰ですか?

 

今夜はもう楽しくビールが飲めないなんて悲しい思いです。

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